南湖公園(なんここうえん)は1801年に松平定信公によって作られた日本で一番古い公園です。






                                           *南湖はどうして作られたのですか?
     

                                                           南湖は、つぎのような5つの目的があって作られたものと言われています。

                                                           @ 仕事のない、まずしい人たちに仕事をあたえるため。
   
                                                 A 米を作るための水(かんがい用水)をためておくため

                                                 B 水泳のれんしゅうをするため
                   
                                                 C 舟をあやつるくんれんをするため
                                                           (白河は海のない地方なので、海の上での戦争にそなえてくんれんをした)

                                                 D 公園としてすべての人たちに開放するため


南湖がつくられるまでは「公園」というものは日本にはありませんでした。

身分のたかいとのさまのおやしきに大きい庭が作られ、しかもそれは「へい」でかこまれていたので、いっぱんの人がやってきていっしょに楽しむという場所ではありませんでした。

だれでも来ることができていつでも自由に楽しめる「公園」という空間は、南湖が日本で一番最初といわれているのです。


*南湖はどのくらいの大きさがありますか?

まわりの長さはおよそ2キロあります。まわりを一周する道路があるのでだいたい30〜40分くらいかけてゆっくりと歩きながらまわることができます。

ただし車で一周することはできません。一部の区間は松の木をまもるために車両通行止めにしているからです。

ゆっくりと歩きながら春は桜の花、夏は木のみどりやハスの花、秋はもみじやイチョウ、冬にはハクチョウのすがたをながめてみましょう。



*南湖にはどのようないきものがいますか?

フナやコイが多くいます。ただ、さいきんブラックバスという肉食の魚を南湖にもってくる人がいて、魚やたまごを食べられるひがいが出ています。

また、水がよごれているので生き物の数がすくなくなっているといわれています。

しかし、数は少ないながらもめずらしい生き物もせいそくしています。

その1つが「オゼコウホネ」です。




毎年7月ごろに、南湖の南がわで見つけることができます。

この花は日本で3か所〜月山(山形県)・尾瀬(福島県・群馬県)・南湖〜しかさいていない、ひじょうにめずらしいものです。

人の住んでいるまちに近いところでさいているのは南湖だけなのでたいせつに守っていかなくてはいけません。




*南湖の水をきれいにするために何をしていますか?

毎年12月ごろに南湖の水をぬいています。

水をぬいてすてられていたゴミをさらいます。

南湖の池のそこをお日さまにあててじゅうぶんかわかします。(日光しょうどくをします)

10日ほどかわかしたら水を入れます。

こうやって水を入れかえることで水が少しずつきれいになってきています。

そのしょうこに、なくなったと思われていた「じゅんさい」の芽が見つかったり

「チョウトンボ」というひじょうにめずらしいトンボが来るようになったり

わずかですがホタルも見られるようになりました。




*南湖にはどのくらいの人がきますか?

一番にぎわうのはさくらのさく4月ごろです。

全国からバスにのっておおぜいの人がやってきます。

次に多いのはもみじのきれいな11月ごろです。

年間をとおしておよそ80万人の人が南湖に来るといわれています。

ちなみに、南湖神社には年間40万人がおまいりしています。

初もうでで1月1日〜3日までは6万人、1月1か月で8万人のおまいりがあります。




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