服喪・忌中について

いうまでもなく家族や親族が亡くなった場合に一定の期間を喪に服すことです。これは、大きく2つの期間に分けられます。


〜忌の期間〜

「忌」とは、死を畏れ忌みはばかるという意味です。

   死のけがれのある間は派手なことを控えて身を慎み、死を悼み、御霊をなごめるために避けられない期間のことで、最長50日です。

つまり、故人が亡くなってから最長50日(仏教の四十九日)の期間が忌の期間となります。

また、忌の期間は以下のようなことを避けるようになります。

忌の期間に避けること 
祭礼・行事への参加 
 神社参拝
 結婚式・祝賀会などの祝い事の主催や参加
 行楽・旅行
家の新築・増改築 
 大きな買い物

忌中の期間の長さは、故人との血縁の濃さによって違いが出てまいります。下記一覧表をごらんになってください。

忌の期間一覧表

故人との関係   「忌の期間」の日数
本人の父母   50日
配偶者   50日
 子供  50日 
 祖父母  30日
 孫  30日 
 兄弟姉妹  30日
曾祖父母   10日
 ひ孫  10日 
甥姪   10日 
おじ・おば   10日
 いとこ  3日
大おじ・大おば   3日
 子供の配偶者 10日 
 兄弟姉妹の配偶者  3日
兄弟姉妹の孫   3日 
孫の配偶者   3日 
 その他親族  1日
故人との関係   「忌の期間」の日数
配偶者の父母   30日
祖父母   10日
 兄弟姉妹 10日 
曾祖父母   3日
おじ・おば   3日
 おい・めい  3日
その他親族   1日

「忌の期間」が明ければ神社参拝など、忌の期間に避けていたことが通常通りにできるようになります。


なお、同居した人が亡くなった場合は血縁の濃さに関係なく「忌の期間」は50日となります。

*血縁関係のない近所や友人関係の納棺および葬儀に立ち会った場合は「忌の期間」はありません。

*「忌の期間」の間にお正月がやってきた場合は、忌明けが済んで神棚の白い紙をはがした後に神社参拝をして新しいお札を求めてください。

*「忌の期間」の間に結婚式や七五三などを予定していて延期ができない場合は神社までご相談ください。

(なお、上記の「忌の期間」は神社本庁で出しているものです。)





〜服の期間〜

「忌」の期間を終えて、ゆるやかに日常生活へと戻っていくための期間をいいます。

忌中が明けることを「忌明け」といいます。

   忌が明けたら神棚の白い紙をはがし、普段の神棚への拝礼や神社のお参りなど、忌中には控えていたことができるようになり、日常の生活ができるようになります。

   しかし、悲しみの気持ちは50日で癒えるものではありません。少しずつ悲しみの気持ちを乗り越え、平常心に立ち返るための期間が必要でしょう。

   そのための期間が「服の期間」「服喪期間」ということになります。この期間の長さはあくまで本人の心得次第ということになりますが、

   大体は三ヶ月から半年くらいまでが目安といわれています。

  



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