お正月の本来の意味について


正月とは、ただ年が改まる時というのではなく、年神様(歳徳神・・・としとくじん)が各家々においでになる時なのです。

年神様とは・・・新しい年の穀物の実りをもたらし、私たちに命を与えてくださる神様であり、いつも私たちを見守っている祖先のことをいいます。

つまりお正月は、祖先とともに新しい時を迎える時であり全てのものが新しく始まる節目なのです。

ですから、年末になると年神様を迎える準備をするのです。

年末にはどこの家でも大掃除をなさると思いますが、その時には必ず神棚のお掃除をいたしましょう。

まず、神棚におまつりしているお札を感謝をこめて氏神様にお返しします。

そして、きれいになった神棚には新しいお伊勢様のお札氏神様のお札・そして年神様のお札をおまつりします

また、しめ縄・しめ飾り・門松などを立てて、年神様をお迎えする準備を整えます。

 年神様のお札について 

年神様のお札をご存知でしょうか?

地方によっては年末になると、神社の総代さんや神職が年神様のお札とお伊勢様のお札を持って各家庭に頒布してまわるというところもあるようです。

地方によって多少違いがあるようですが、通常は3枚セットになった、紙製の特別のお札です。



@ 大歳御祖神・御歳大神・若歳大神

(写真向かって右)これが年神様のお札です。もともと穀物の守護神であり、私たちに命を与える神様です。五穀豊穣・諸産業発展のご利益があります。

A 大国主大神・事代主大神

年神様のお札と一緒に入っているこのお札の神様は、お馴染みの恵比寿・大黒様です。農業・商業・漁業の守護神であり、商売繁盛・家内安全・厄除開運などのご利益があります。

B 火産霊大神

これは生活上欠かせない、火を司る神様です。火伏せ(火災防止)のご利益があります。




年神様のおまつりのしかた


神棚に向かって右側年神様のお札

               左側恵比寿・大黒様のお札

  台所(火を使うところ)に火産霊神のお札

・・・・をそれぞれおまつりします。決して画鋲は使わず、
糊かセロテープを使うようにいたしましょう。


もし、お住まいの地域で総代さんや神職が年末に各家をまわってこられない場合は

神社まで直接おこしいただければ、年神様のお札をお分けいたします。

お正月は、先にも書いたとおり、年神様を迎えるための大切な節目の行事です。

新しいお伊勢様・氏神様のお札とともに、年神様のお札も必ずおまつりしましょう。

おまつりした年神様のお札は、1月15日の小正月には取り外し、

どんど焼きの時に燃やすか、お近くの神社までおもちください。



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